Lonely Heart

「やっとついた〜」

先に私とミヤモ以外のみんなは着いていて、私もようやく辿りついた。

「瑠奈、みてみ」

先に登っていた4人とミヤモが私に視線を送る。

そしてミヤモが指を指す方を見ると

「うっわ〜!!すごい!めちゃくちゃ綺麗!」

沢山の光が夜空をより一層輝かせて、空にも沢山の星がキラキラとしている。

坂道を登って疲れているはずなのにそんなの一気に吹き飛んで思わず見とれた。

ほなみとまよも興奮気味で、辺り一面に広がる芝生を走り回ったり寝転がったりしている。

翔也とこうきはそんな2人を見ながらベンチでタバコを吹かしている。

夜空に消えていくタバコの煙がまた綺麗に見えて嫌なことも全部忘れられる気がした。

「ほんまに綺麗.........」

「せやろ?今日からここが俺らのたまり場な!」

そう言って私の肩にミヤモが手を回す。

「なにどさくさに紛れて触ってんねん!変態!」

照れ隠しの為に1発蹴りを入れた。

そしてまたキラキラと輝く夜の街を見下ろす。

.........今日からここが私達のたまり場。


私たちはそれから毎日学校が終わったらそこへ通った。

ふざけながら自転車をこいで、着いたら芝生に座りながらそれぞれの過去や、くだらない話、真剣な話をしたこともあった。


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