ネェ、オレヲアイシテ?Ⅲ~Promise or Secrets~
「クククッ、覚めてるだろ? まぁ、こんなんでも今年で20歳だから、お前と一番歳は近いよ」
「……悪かったな、こんなんで」
髪をいじりながら、紅葉さんは毒づいた。
「えっ、20歳って、紅葉さんは一体いつからここに?」
「……高校の時からバイトしてて、今は社員」
高校からホストでバイトって、なんで?
まぁ、俺も歳に関しちゃ人のこと言えないけど、よっぽど事情あるんじゃ……?
「まっ、トア、とりあえずお前は明日の18時から勤務だから、とりあえずそれまでは家事な。……俺達ここの隣にあるマンション住んでっから、飯は作ったら部屋のリビングにでも置いとけばいいから」
「……はい」