最愛~一夜の過ちから御曹司の溺愛が始まりました~
笑顔を作るも強張ってしまうが、彼女はいつも通りにこやかだった。
「いい思い出作りのお手伝いが出来て良かったわ。もし良かったら、一緒にお昼でもどう?この近くにうちのホテルもあるし」
突然の誘いに驚きながら藤井さんに確認する。
「あの……北海道に行かなくていいんですか?」
確か沖縄で会った時、彼女も北海道に行くと話していたはず。
「私は夕方の便で行くから大丈夫。慧は三時頃の飛行機だったわよね?」
彼女が慧の飛行機の時間を知っていることに、心が少し乱れた。
仕事で会うのだし、学生時代から知っているから、連絡を取り合っていてもおかしくない。
でも、私の知らないところでふたりがコンタクトを取っているかと思うと嫌だった。
理不尽なのは自分でもわかっているが、サッと聞き流せない。
「はい」
少し警戒しながら返事をすると、彼女は「こっちよ」と言って歩き出した。
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