最愛~一夜の過ちから御曹司の溺愛が始まりました~
兄が上京した時、一度家に帰ればよかったのに、私は拒んでしまった。
あの時、過去の自分に向き合えば……父とも話が出来ていただろうに……。
そしたら、わかり合えていたかもしれない。
経った三時間半で福井に着くのにね。
今はただ後悔しかない。
十分程経って病院が段々近づいてくると、身体が緊張してきた。
七階建ての白い大きな病院が父が経営している病院。
曽祖父の代から続いていてその歴史は長く、この地域のランドマーク的な存在だ。
神経がピリピリして、身体中の皮膚が突っ張ってるような気がする。
タクシーが病院の正面玄関前で泊まると、素早く支払いを済ませ、病院の中に入る。
総合病院だけあって、中は広い。病院は改築したのか、私の記憶より綺麗だった。
入ってすぐの受付の前には椅子が置いてあって沢山人が座っている。
兄に電話しようとして止めた。
何かの対応に追われているかもしれない。
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