独占欲強めな同期の極甘な求愛

「課長いる?」
「今ちょっと席外してます。私が代わりに伺いましょうか?」

ニコニコしちゃって。絶対仮病じゃん……。って、私ついに性格まで悪くなってきた。直接言えないからって、影でこんなこと思う自分が嫌になる。

「あーじゃあお願いしようかな。今日の親睦会の場所、ここだからって伝えておいて」

そう言って臣は江頭さんにプリントアウトされた一枚の紙を渡していた。親睦会? そんなものがあったのか。全然知らなかった。出欠の有無すらとられていないっていったいどういうことなんだ。どうせ参加しないからいいんだけど。

「はーいわかりました! 都倉さんももちろん行くんですよね?」
「一応今回の幹事だからね」
「やった! 楽しみ! 18時からでしたよね! 私も絶対行きます」

ぴょんとその場でウサギのように跳ねてみせる江頭さん。なるほど、魂胆が見えた。その飲み会に参加したいから私に仕事を押し付けたんだな。まったくどうしようもない人。

「じゃあ課長によろしく」

江頭さんにそう告げると臣はくるりと体を反転させた。一瞬だけ、こっちを見たような気がしたけど、私から目をそらした。少しでも微笑みかけられてしまったら、また振り出しに戻ってしまいそうで。

せっかく昨日決意したんだ。これでいい。水曜日の約束だってもう解消しようって、臣に言わなきゃ。


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