明日こそ、キミに「好き」を届けます。
今までひとりが楽だと思っていたから、最初の頃は本当に桜庭が鬱陶しい存在だった。
だけど……。
その日以降、毎日のように明るく話しかけられて。
だんだんとその明るい桜庭といるのが楽しくなってきて、気がついたら……。
好き、になってた。
────
──
だけど、私の桜庭への態度は変わることがなかった。
桜庭の言うとおり、私は素直になることが苦手。
だから、自分の気持ちに気がついた今も、こうして桜庭には冷たい態度しかとれないでいる。
そんなことを考えながら浜中の席へと向かった桜庭を横目で見ていると、急になにかを思い出したように、私の隣の席へと移動してきた。