恋しくば

そしてその通り、三人いる中の一人にメデューサの彼女がいた。
辻本の元カノ。

「もしかして、それ買ってもらったから別れたの?」
「えー流石にそれはないでしょ」
「ううん、買ってもらったから別れた。彼一緒にいてもつまんないし」

その全てが耳に入る。
たぶんこれ、辻本のことだ。

「結婚までして一生アルジェントのもの買ってもらえば良かったじゃん」
「そこまで愛はないってゆーかあ」

そちらを見ていると、メデューサの彼女がこちらに気付いた。
あたしも逸らすタイミングを逃して、目が合ったまま数秒。

「何見てんの?」

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