恋しくば

そんな風に敵意のこもった目と口調を向けられたのは初めてだった。
メデューサの彼女が立ち上がってこちらに向かって言う。
あたしはあたしで、顔を動かす度に頭が痛んだ。

「ちょっと、どうしたのマユミ」
「あの子、辻本くんの取り巻きで、私が付き合ってる時もずっと辻本くんにくっついてたんだよね」

メデューサの彼女、もといマユミさんの言葉に、その友人たちの目にも敵意がこもる。
三対一で喧嘩をするつもりはない。

「見てません」
「あたしがふってあげたんだから。彼女の席空いてるんじゃない? 早く立候補しに行けば良いのに」

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