恋しくば
そのせせら笑う言い方に、カチンと来た。
いや、ぶつり、か。
「ふってあげたってどんだけ上から目線なんだよ」
頭が痛い。マユミさんがこちらに近づくのが分かった。
「言いたいことがあるなら、ちゃんとはっきり言いなさいよ」
あたしも立ち上がる。百鳥がこんな所に来たら可哀想だと思って、移動しようと思ったからだ。ここに来たら、関係のない百鳥もあたしと同じように「辻本の取り巻き」と言われかねない。
「そんなにブランドが好きなら、ブランドと結婚したらどうですか?」
にこりと笑って、そのテーブルを離れた。後ろから何か言われたけれど、振り向く義理はない。