敵国騎士と命懸けの恋

私は颯真が好き?
どうだろうか。
敵国で私を気にかけてくれた人だから、自然と好意を寄せてしまっている。その気持ちが異性としてなのかは分からなかった。

でも先ほど額に口づけされて、誓われて。
胸が締め付けられた。

情けないことにもっと触れて欲しいという欲望まで生まれてしまった。


「颯真は止めておきなさい。傷つく前に」


「…はい」


先生の言うことはきちんと聞くものだ。
ただしこの心を止められるかは、自分でも自信がない。


「私が魁王国に来てどれくらいになりますか」


「後3日で1ヶ月になるようだね」


「1ヶ月…私に残された時間は後どれくらいだと先生はお考えですか」


いい加減、飛護国王も痺れを切らす頃かもしれない。先生の見解が聞きたかった。


「毒の後遺症と火傷は2週間程度で良くなるだろう…わしには病気のことしか分からないからね」


「そうですよね。すみません」


「まずは身体を早く治すことを考えなさい」


「はい」


全身の痛みが消える頃まで私は生かされているのだろうか。1日でも長く生きて颯真の隣りにいたいと、馬鹿な心が願い始めてしまった。



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