敵国騎士と命懸けの恋

口の中に広がる筍と山菜の味に、幸せを感じた。


「大きな口を開けて…昼間のことがあったばかりなのに、毒の可能性を疑わないのですか」


お茶を注ぎながら問われ、首を振る。


「毎日美味しいものを作ってくださったあなたが自らの料理に毒を入れるはずがないです。それは私でなく料理に失礼だわ」


「僕はただの見習いで、王宮の者たちにまだ料理を振る舞う資格のない未熟者です。貴方の担当になるまでは皿洗いとまかないの担当でした」


「そうですか。でもこんなに美味しい料理を作れるのだから、あなたの料理が国王の御膳に並ぶ日はそう遠くないですね」


「………試作品のケーキがあります。召し上がりますか?」


「え?いいのです?」


「後ほどお持ちします」


「うわ、ありがとうございます」


彩りの良い食事の後にデザートまで頂けるなんて。贅沢すぎます。


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