【完】さつきあめ
「綾乃ちゃん、なんなの」
「なんなの、はこっちのセリフ。
ばかみたいって言ってるの、あんたもレイも。
有明の気持ちなんて、あんたたちのどこにもないのに、そんな男のためにナンバー1になりたいとか、自分の体売ったり、無理ばっかりしちゃって、滑稽すぎて見てらんないって言ってんの!」
「あたしはレイさんの気持ちも少しはわかるよ!
そうやって人を好きになる気持ちをばっかみたいなんて言い捨てないで!」
待機での騒ぎを聞きつけたのか、深海と高橋が慌ててやってきて、わたしたちを止めに入る。
でもそこに割って入ったのは意外な人物だった。
「なぁにぃ、レイのことで言い争ってんの?」
ピンクのワンピースに身を包んだレイが、腕を組んでわたしたちの前に立っている。
いつもの気丈なレイの姿だった。
美優の携帯を取って、開いてるインターネットサイトを開いて「ふん」とソファーの上に投げ捨てた。
レイになんて目もくれず、綾乃はいら立ちを隠せないように煙草に火をつけた。
それをレイが奪い取り、灰皿に無理やりと押し付けた。
「なにすんのっ!」
いつも声を荒げない綾乃の様子がやっぱり今日はおかしい。
「いつまでも高見の見物ってやつ?」
「は?あんたやさくらが誰のために何をして頑張ろうがあたしには関係ないってやつよ。
ただはたから見たらバカみたいって思っただけ」
「いつまでも…いつまでも光に大切に思われてる女が自分だけって思ってるんじゃないの?!別に綾乃ちゃんならこのグループじゃなくたってやっていけるでしょ?!
ナンバー争いもせずにここにずっといるのだって光やあの人に甘えていたいだけじゃない!レイ言ったよね?勝負をしない女なんか眼中にないって!!
綾乃ちゃん超めざわり!」
「いや、目ざわりはこっちのセリフだから。
ずっと有明に好きにもなってもらえなくて、枕してナンバー1とったって大切に思ってもらえなくて、本当に惨めね…」
「なんなの、はこっちのセリフ。
ばかみたいって言ってるの、あんたもレイも。
有明の気持ちなんて、あんたたちのどこにもないのに、そんな男のためにナンバー1になりたいとか、自分の体売ったり、無理ばっかりしちゃって、滑稽すぎて見てらんないって言ってんの!」
「あたしはレイさんの気持ちも少しはわかるよ!
そうやって人を好きになる気持ちをばっかみたいなんて言い捨てないで!」
待機での騒ぎを聞きつけたのか、深海と高橋が慌ててやってきて、わたしたちを止めに入る。
でもそこに割って入ったのは意外な人物だった。
「なぁにぃ、レイのことで言い争ってんの?」
ピンクのワンピースに身を包んだレイが、腕を組んでわたしたちの前に立っている。
いつもの気丈なレイの姿だった。
美優の携帯を取って、開いてるインターネットサイトを開いて「ふん」とソファーの上に投げ捨てた。
レイになんて目もくれず、綾乃はいら立ちを隠せないように煙草に火をつけた。
それをレイが奪い取り、灰皿に無理やりと押し付けた。
「なにすんのっ!」
いつも声を荒げない綾乃の様子がやっぱり今日はおかしい。
「いつまでも高見の見物ってやつ?」
「は?あんたやさくらが誰のために何をして頑張ろうがあたしには関係ないってやつよ。
ただはたから見たらバカみたいって思っただけ」
「いつまでも…いつまでも光に大切に思われてる女が自分だけって思ってるんじゃないの?!別に綾乃ちゃんならこのグループじゃなくたってやっていけるでしょ?!
ナンバー争いもせずにここにずっといるのだって光やあの人に甘えていたいだけじゃない!レイ言ったよね?勝負をしない女なんか眼中にないって!!
綾乃ちゃん超めざわり!」
「いや、目ざわりはこっちのセリフだから。
ずっと有明に好きにもなってもらえなくて、枕してナンバー1とったって大切に思ってもらえなくて、本当に惨めね…」