【完】さつきあめ
ベッドに寝ていたレイは何も映さない、真っ白な天井をぼんやりと見つめていた。
「お客さんにも大切にされてさ、小笠原さんなんてシャイン時代レイになんて全然なびいてくれなかった…。小笠原さんだけじゃなくて…さくらちゃんのお客さんはレイの客とは全然違ってて、レイなんて教養とかもないし、中卒だからずっとこの世界にいる。色恋とかしかできないし、くだらないお客さんばっかり………。
どんなやり方でも1番になれば周りになんか何も言わせないって言われたよ。でもレイこんな世界にちょっぴり疲れちゃったかな…」
「レイさん…」
上を向いているレイの瞳にじんわりと涙が滲む。
本当は強くなんかない、いつも強がっているだけで、壊れそうになりそうな心をひとりで乗り越えてきたんだ。
「さくらちゃん、光にナンバー1にならなくていいって言われたでしょ?」
「うん…。
レイさんには期待してるんだけど、あたしにはあの人期待全然してくんないの…
それに…あたしは光にとっくに振られてるしね…。いまはナンバー1になりたいけど、光のためだけってわけじゃないけど」
「羨ましい、さくらちゃんが…」
「え?」
こちらをじーっと見つめるレイの目からは涙が流れていた。
「光はレイにナンバー1になれって言うよ。
でもさくらちゃんには絶対に言わない。最初からなんとなくわかってたけど」
「レイさん…?」
「仕事終わったばかりなのに、レイの為に来てくれたんでしょ?」
「いや、ちょっと心配になっちゃっただけで…。
ねぇレイさん、お客さんとその…」
「枕?」
「うん…」
「うん、してるよ。シャインの時はしてなかったけどね。色恋営業は昔から得意なんだけどね…。客切れるのも早いけど、1番売り上げもあがるから。
枕をした理由は焦ってた…。自分とさくらちゃんを比べれば比べるほど深みにはまっていったなぁ…」
「?!」
「お客さんにも大切にされてさ、小笠原さんなんてシャイン時代レイになんて全然なびいてくれなかった…。小笠原さんだけじゃなくて…さくらちゃんのお客さんはレイの客とは全然違ってて、レイなんて教養とかもないし、中卒だからずっとこの世界にいる。色恋とかしかできないし、くだらないお客さんばっかり………。
どんなやり方でも1番になれば周りになんか何も言わせないって言われたよ。でもレイこんな世界にちょっぴり疲れちゃったかな…」
「レイさん…」
上を向いているレイの瞳にじんわりと涙が滲む。
本当は強くなんかない、いつも強がっているだけで、壊れそうになりそうな心をひとりで乗り越えてきたんだ。
「さくらちゃん、光にナンバー1にならなくていいって言われたでしょ?」
「うん…。
レイさんには期待してるんだけど、あたしにはあの人期待全然してくんないの…
それに…あたしは光にとっくに振られてるしね…。いまはナンバー1になりたいけど、光のためだけってわけじゃないけど」
「羨ましい、さくらちゃんが…」
「え?」
こちらをじーっと見つめるレイの目からは涙が流れていた。
「光はレイにナンバー1になれって言うよ。
でもさくらちゃんには絶対に言わない。最初からなんとなくわかってたけど」
「レイさん…?」
「仕事終わったばかりなのに、レイの為に来てくれたんでしょ?」
「いや、ちょっと心配になっちゃっただけで…。
ねぇレイさん、お客さんとその…」
「枕?」
「うん…」
「うん、してるよ。シャインの時はしてなかったけどね。色恋営業は昔から得意なんだけどね…。客切れるのも早いけど、1番売り上げもあがるから。
枕をした理由は焦ってた…。自分とさくらちゃんを比べれば比べるほど深みにはまっていったなぁ…」
「?!」