何度記憶をなくしても、きみに好きと伝えるよ。



日差しが強くて私は木陰の下へと隠れた。9月も半ばなったというのに、相変わらず暑い日が続いている。

ーーまだかなあ、悠。

日曜日の今日は、明日提出の生物のレポートを図書館で悠と一緒にやる予定だった。

お昼ご飯を家で済ませてから、13時半に図書館前で待ち合わせの約束だったのだけれど、現在はすでに13時40分。

悠はいつも、待ち合わせの時間の少し前かほぼぴったりに到着する。遅刻したことなんて、今までになかった。

何かあったのかなあ。寝坊? 途中で忘れ物に気づいて取りに行ったとか?

スマホで「どうしたの?」とメッセージも送ってみたけれど、既読にならなかった。

ーーまあ、まだ10分遅れているだけだし、もう少し待ってみようかな。

と、最初はのんびり構えていた私だったが、その後も時間が過ぎ、14時を回った頃にはさすがに不安になった。

本当に、何かあったのかもしれない。連絡もなしに30分も遅刻するような人じゃない。

スマホの時計が14時5分を表示した時、私は悠に電話をかけた。しつこくコールしたけれど、悠は出ず留守番電話に繋がってしまう。

本当にどうしたんだろう。私は一度電話を切り、再度悠に電話をした。

すると、何度も発信音を聞き、また繋がらないか……と諦めかけた時、電話が繋がった。
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