何度記憶をなくしても、きみに好きと伝えるよ。
*
病院へ向かっている途中、ポケットに入れていたスマホが震えた。悠のお母さんからの連絡かもしれない、と画面を見たけれど、詩織からの着信だった。
詩織には、状況を説明しておいた方がいい気がする。私は走りながら、通話ボタンを押した。
『あ、桜ー? 明日のレポートのことで質問なんだけど……』
「ごめん! 今それどころじゃなくて!」
当然だけれど、この危機的な状況を知らずにのんびりと話し始めた詩織。私は早口でそれを遮る。
『え? どうしたの……?』
「悠が! 交通事故に! 今運ばれた病院に向かっているの!」
『ええ!? 事故!? 大丈夫なの!?』
「わかんない! とりあえず、向かっ、てる!」
走りながらなので、息を切らしながらの言葉になってしまった。肺が苦しいけれど、私はできるだけ短い言葉で簡潔に伝えた。
『な、なんかまだよくわかんないけど! とにかく状況がちゃんと分かったら教えてね! わたしが出来ることなら何でもするから!』
しっかりとした口調で、頼もしいことを言ってくれる詩織。ほんの少しだけど、抱いていた不安が解消される。
病院へ向かっている途中、ポケットに入れていたスマホが震えた。悠のお母さんからの連絡かもしれない、と画面を見たけれど、詩織からの着信だった。
詩織には、状況を説明しておいた方がいい気がする。私は走りながら、通話ボタンを押した。
『あ、桜ー? 明日のレポートのことで質問なんだけど……』
「ごめん! 今それどころじゃなくて!」
当然だけれど、この危機的な状況を知らずにのんびりと話し始めた詩織。私は早口でそれを遮る。
『え? どうしたの……?』
「悠が! 交通事故に! 今運ばれた病院に向かっているの!」
『ええ!? 事故!? 大丈夫なの!?』
「わかんない! とりあえず、向かっ、てる!」
走りながらなので、息を切らしながらの言葉になってしまった。肺が苦しいけれど、私はできるだけ短い言葉で簡潔に伝えた。
『な、なんかまだよくわかんないけど! とにかく状況がちゃんと分かったら教えてね! わたしが出来ることなら何でもするから!』
しっかりとした口調で、頼もしいことを言ってくれる詩織。ほんの少しだけど、抱いていた不安が解消される。