何度記憶をなくしても、きみに好きと伝えるよ。
「さっき無事手術は終わったところなの。命に別状はないそうよ。後遺症の方はまだはっきりしないけれど、身体的には足が少し折れただけだから、きっと大丈夫だろう、って先生が」


手術が無事終了。命に別状はない。きっと大丈夫だろう。


「よかったあ……」


希望を感じられる言葉ばかりで、張り詰めていた緊張が一気に解けた。

あまりにも深い安堵感が沸き上がり、力が抜けた私はその場にへたり込んでしまう。


「あらあら、大丈夫? こっちへ来て、一緒に座らない?」

「は、はい」


そんな私を見て、悠のお母さんは優しく言ってくれた。私はその言葉に従い、彼女の隣に腰を下ろす。


「でも、まだ麻酔が効いてるせいか意識が戻らなくてね。先生は数時間で戻るっておっしゃっていたんだけど。だから今は悠が目覚めるのを待っているのよ」

「私も一緒に待たせてください!」


一刻も早く悠会いたい。恐らく大丈夫だそうだが、彼と話をして早くそれをこの目で確かめたい。


「悠が起きるのに何時間かかるか分からないけれど……いいの?」

「いいんです。ここで待たせてください」
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