何度記憶をなくしても、きみに好きと伝えるよ。
そうだとしたら、私のことも……?
「ゆ、悠」
「え、何?」
「公園にトラ子がいた頃は……私も一緒に、世話をしてたんだよ」
恐る恐る、希望を込めて尋ねる。するとトラ子の画像を微笑ましそうに見ていた悠は、私に視線を合わせた。
そして、申し訳なさそうに苦笑を浮かべた。それを見た瞬間、私の小さな希望が粉々にされる。
「ーーそうなんだ。覚えてないなあ、ごめん。俺と君って、そんなに仲良かったんだねー」
他人事のような口調。取り繕うような微笑み。
事故の前まで、私に向けてくれていた優しい笑顔からは、想像出来ないほどのよそよそしい態度。
仲が良かったところじゃないんだよ。私達は好き同士だったんだよ。
ねえ、もう一度言ってよ。私を好きだって。
悠を責めたくなってしまった。しかし私は唇を噛んで必死に堪える。
彼は何にも悪くないんだ。彼はなくしたくて記憶をなくしたわけじゃない。ーーだけど。
このやるせない気持ちは、どうしたらいいの?
「あれ、あなた来てたんだー」
私が悲痛な気持ちを抱いていると、少し棘のある可愛らしい声が悠の病室に響いた。
声の主は、悠の従姉妹で彼の彼女だと言い張る、美香ちゃん。
「ゆ、悠」
「え、何?」
「公園にトラ子がいた頃は……私も一緒に、世話をしてたんだよ」
恐る恐る、希望を込めて尋ねる。するとトラ子の画像を微笑ましそうに見ていた悠は、私に視線を合わせた。
そして、申し訳なさそうに苦笑を浮かべた。それを見た瞬間、私の小さな希望が粉々にされる。
「ーーそうなんだ。覚えてないなあ、ごめん。俺と君って、そんなに仲良かったんだねー」
他人事のような口調。取り繕うような微笑み。
事故の前まで、私に向けてくれていた優しい笑顔からは、想像出来ないほどのよそよそしい態度。
仲が良かったところじゃないんだよ。私達は好き同士だったんだよ。
ねえ、もう一度言ってよ。私を好きだって。
悠を責めたくなってしまった。しかし私は唇を噛んで必死に堪える。
彼は何にも悪くないんだ。彼はなくしたくて記憶をなくしたわけじゃない。ーーだけど。
このやるせない気持ちは、どうしたらいいの?
「あれ、あなた来てたんだー」
私が悲痛な気持ちを抱いていると、少し棘のある可愛らしい声が悠の病室に響いた。
声の主は、悠の従姉妹で彼の彼女だと言い張る、美香ちゃん。