何度記憶をなくしても、きみに好きと伝えるよ。
これならいくらでも入りそう。
ーーなんて、嬉しすぎることをたくさん言ってくれながら。
味覚の刺激から、もしかしたらこれを食べれば私のことを少しは思い出してくれるんじゃないかと思ったんだ。
「ーー食べようかな」
悠は口元を緩め、少し目を細めて言った。
「ほ、ほんと!?」
「うん。ちょっと小腹も減ってるし」
「よかった! じゃ、じゃあこれ……」
そう言いながら、悠にタッパーごと渡そうとする私。卵焼きにはピックが刺さっているから、すぐ食べられるようになっている。
すると、そのタイミングで病室のドアをノックする音が聞こえてきた。
悠の「どうぞー」と言う声の後に入ってきたのはーー美香ちゃん。彼女は私の姿を見て、一瞬だけ露骨に顔をしかめると、悠に向かって可愛らしく微笑む。
「悠、今日も愛しの彼女が来てやったわよー」
いつものように、私を惨めにさせる言葉を誇らしげに言う美香ちゃん。だいぶ慣れてきたけれど、やっぱりいちいち心は痛む。
「おー、毎日来るなほんと。別にそこまでしてくれなくていいのに。美香だって、友達付き合いとかあんだろ?」
ーーなんて、嬉しすぎることをたくさん言ってくれながら。
味覚の刺激から、もしかしたらこれを食べれば私のことを少しは思い出してくれるんじゃないかと思ったんだ。
「ーー食べようかな」
悠は口元を緩め、少し目を細めて言った。
「ほ、ほんと!?」
「うん。ちょっと小腹も減ってるし」
「よかった! じゃ、じゃあこれ……」
そう言いながら、悠にタッパーごと渡そうとする私。卵焼きにはピックが刺さっているから、すぐ食べられるようになっている。
すると、そのタイミングで病室のドアをノックする音が聞こえてきた。
悠の「どうぞー」と言う声の後に入ってきたのはーー美香ちゃん。彼女は私の姿を見て、一瞬だけ露骨に顔をしかめると、悠に向かって可愛らしく微笑む。
「悠、今日も愛しの彼女が来てやったわよー」
いつものように、私を惨めにさせる言葉を誇らしげに言う美香ちゃん。だいぶ慣れてきたけれど、やっぱりいちいち心は痛む。
「おー、毎日来るなほんと。別にそこまでしてくれなくていいのに。美香だって、友達付き合いとかあんだろ?」