何度記憶をなくしても、きみに好きと伝えるよ。
*
次の日は土曜日だった。だから私は、面会開始時間の9時ぴったりに、病院に着いた。
そして、305号室へと向かった。いつも通りに、詩織が作ってくれたプリザーブドフラワーを持って。
しかし病室の前に着くと、いつもと状況が少し違っていることに気づいた。
305号室のドアが少し開いていて、中から男女の言い争うような声が聞こえてきたのだった。
ドアが開いていたこともあり、私はノックもせずにそっと中へ入った。ーーすると。
「ねえ悠! どうして!? どうしてなの!」
美香ちゃんが、涙目になりながらに悲痛そうな声で、何やら悠を問い詰めている。
彼はいつものように、ベッドの上に座っていた。ーー俯いていて、表情はうかがい知る事は出来ない。
「ーーだから、別になんでもないって」
そして悠は、覇気のない、低い声で言った。
「なんでもないわけないでしょ!? どうして最近ずっと暗い顔してるのっ。……私が話しかけても、なんで毎回空返事なのよっ!?」
ーーえ。
そうなの? 悠、最近そんな調子なの?
昨日久しぶりに会ったけどあんまり話さなかったし、それまではしばらく顔を見ていなかったから、知らなかった。
次の日は土曜日だった。だから私は、面会開始時間の9時ぴったりに、病院に着いた。
そして、305号室へと向かった。いつも通りに、詩織が作ってくれたプリザーブドフラワーを持って。
しかし病室の前に着くと、いつもと状況が少し違っていることに気づいた。
305号室のドアが少し開いていて、中から男女の言い争うような声が聞こえてきたのだった。
ドアが開いていたこともあり、私はノックもせずにそっと中へ入った。ーーすると。
「ねえ悠! どうして!? どうしてなの!」
美香ちゃんが、涙目になりながらに悲痛そうな声で、何やら悠を問い詰めている。
彼はいつものように、ベッドの上に座っていた。ーー俯いていて、表情はうかがい知る事は出来ない。
「ーーだから、別になんでもないって」
そして悠は、覇気のない、低い声で言った。
「なんでもないわけないでしょ!? どうして最近ずっと暗い顔してるのっ。……私が話しかけても、なんで毎回空返事なのよっ!?」
ーーえ。
そうなの? 悠、最近そんな調子なの?
昨日久しぶりに会ったけどあんまり話さなかったし、それまではしばらく顔を見ていなかったから、知らなかった。