絶対領域




「結局、モエモエのクラスは何やるの~?」



ゆるく聞いてきたゆーちゃんは、イチゴと生クリームを挟んだサンドイッチを美味しそうに頬張った。


童顔で可愛いゆーちゃんに、その甘い匂いがよく似合う。



「童話喫茶」


「何それぇ、面白そーう」


「でしょ?簡単に言えば、コスプレ喫茶だよ。そのコスプレが、童話のキャラ限定になるだけ」



私は店員かな、裏方かな。

できれば裏方がいいな。


店員を担当するとしたら、どんなコスプレをすることになるんだろう。




「皆のクラスは?何するの?」


「僕のとこはねぇ、脱出ゲームになったよ~」


「へぇー!ゆーちゃんのクラスも楽しそうだね」


「簡単に脱出できないようにすっごく難しく作る予定だから、やりがいあると思うよ~。皆、遊びに来てねぇ」




……あれ、おかしいな。

目にゴミでも入ったかな。


ゆーちゃんの笑顔が、いきなりどす黒くなった気が……。




< 136 / 627 >

この作品をシェア

pagetop