絶対領域
「結局、モエモエのクラスは何やるの~?」
ゆるく聞いてきたゆーちゃんは、イチゴと生クリームを挟んだサンドイッチを美味しそうに頬張った。
童顔で可愛いゆーちゃんに、その甘い匂いがよく似合う。
「童話喫茶」
「何それぇ、面白そーう」
「でしょ?簡単に言えば、コスプレ喫茶だよ。そのコスプレが、童話のキャラ限定になるだけ」
私は店員かな、裏方かな。
できれば裏方がいいな。
店員を担当するとしたら、どんなコスプレをすることになるんだろう。
「皆のクラスは?何するの?」
「僕のとこはねぇ、脱出ゲームになったよ~」
「へぇー!ゆーちゃんのクラスも楽しそうだね」
「簡単に脱出できないようにすっごく難しく作る予定だから、やりがいあると思うよ~。皆、遊びに来てねぇ」
……あれ、おかしいな。
目にゴミでも入ったかな。
ゆーちゃんの笑顔が、いきなりどす黒くなった気が……。