絶対領域
試しに目を軽くこすってみた。
もう一度瞼を開ければ、いつもの愛くるしいゆーちゃんがいた。
あ、やっぱり、私の視覚が変だったみたい。
「バンちゃんのクラスの出し物は?」
「俺のとこは、マジック&ダンスショーだよ」
えっ、バンちゃんのクラスも、マジックとダンスをかけ合わせちゃったの!?
しかも、習得に大変なマジックと練習が大変なダンスを足し算しちゃったなんて。
私のクラスで迷ってたのが、童話の劇とカフェでよかった……。
「ショーってことは、ステージでやるのぉ?」
「そっ。ド派手にやるっぽいよ」
「ダンスはともかく、マジックってそう簡単にできるもん~?」
「そこは頑張るさ。手先は器用なほうだし」
ちょっと興味ありげなゆーちゃんに、バンちゃんは自信満々に一笑した。
やる気あるね、バンちゃん。
これは出来が楽しみだ。