絶対領域




ゆーちゃんとバンちゃんは、顔を見合わせて、ニヒヒと口元を緩ませた。


……あ、わーるい顔してる。



「ぜーったい見に行くねぇ、2人のホスト姿~」


「写真もばっちり撮っとくから!2人は高校最後の文化祭だし、いい思い出になるといいな」



これは、当日、からかう気だな。



「やめろ!絶対来んな!!」


「……頭が痛い」



今から顔を真っ赤にしてるあず兄と、メガネを外して目頭を押さえてるしん兄。


2人の様子を見てたら、今朝のことはなんてことない気がしてきた。



ありがとう、あず兄、しん兄。

そして、ドンマイ、頑張れ。




「私も顔を見に行こーっと」


「萌奈!お前は特に来んな!」


「えー、なんでよー。いいじゃん、ちょっとチャラかっこよくなるだけでしょ?」


「ダメだったらダメだ!」




あず兄の意見は無視して、ゆーちゃんとバンちゃんと「一緒に行こうねー」と約束した。


文化祭が楽しみだな。




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