絶対領域
そっか。北校のホームページを閲覧すれば、一発で行事予定が判明するじゃん!
なんでこんな簡単な方法に気づかなかったんだろう。うっかりしてた。
「なんだぁ、もう終わっちゃってるのか~」
「遊びに行けないね」
ゆーちゃんと私は、ちょっとがっかり。
他校に行くの、面白そうだって思ったのにな。
あず兄は仕返しと言わんばかりに、ジト目でバンちゃんを睨む。
「……機密事項がなんだって?」
「それは、ほら、そうなる場合もあるっていう例え?」
「本当はお前がただ情報を手放すのが惜しくなっただけだろ!!」
取っ捕まえる勢いのあず兄から、バンちゃんは食べかけのおにぎりを口に押し込んで逃げた。
私の背中に隠れると、あず兄の眉間にシワが寄り、余計に勢いを増す。
えっ、これ、私も巻き込まれる?
ヤダよ!この前お説教受けたばっかりなのに!
危機感を抱いてすぐ、しん兄がため息混じりにストップをかけた。
こういう時、しん兄の存在の有難みを感じるよ。