絶対領域
ゆーちゃんの裏の顔を知ってしまった気がする。
「病んでやがる……」
「確かに、ゆーちゃんは裏の世界側の人間かも……」
あず兄とコソコソ話した内容は、ゆーちゃんには内緒だ。
「鎖の使用方法などどうだっていい。というか、昨日まではそんな物、持っていなかっただろ」
しん兄の指摘に、心内で納得する。
そういえば、そうだ。
ゆーちゃんが鎖を忍ばせていたことなんか、今の今まで知らなかったし。
「だってぇ、せっかく双雷でユカを見つけたのに、あっちは僕を避けるんだもん!そのせいでストレスたまりまくりだよ~!」
……へ?
そういう理由だったの?
幼なじみに相手してもらえなくて、拗ねてたんだ。
「それでゆかりんを鎖で縛ろうとしてるの?」
「そー!そしたら避けたくてもできないでしょぉ?」
僕ってば天才!
なんて言いたげに胸を張るから、私とあず兄としん兄とバンちゃんは一斉に待ったをかけた。
「ゆ、ゆーちゃん、もうちょっと考えて?」
「んなことで鎖を持ち出すんじゃねぇよ」
「せめてそれは最終手段にしろ」
「少し冷静になろうか」