絶対領域
ゆーちゃんが、買い物袋に影響を及ぼさないよう注意しつつ、右足で鉄パイプを蹴飛ばして。
あず兄が、みぞおちに重い拳を、深くねじりこませた。
カランカラン……。
アスファルト上に落ちた、鉄パイプ。
大柄な男はたった一発でノックアウト。
前屈みになりながら、両膝をついた。
体は大きいくせして、弱すぎ。
それとも、あず兄とゆーちゃんが強すぎなの?
「あ、萌奈だ!あずきと悠也もいる!」
大柄な男が走ってきた方向から駆けつけてきたのは、みーくんだった。
やっぱり。
さっき遠くのほうに、みーくんっぽい姿を見かけたから、もしかして……とは思ってたけど。
大柄な男に静止の声をかけてたのも、みーくんだったんだね。
「こいつを止めてくれたんだ。ありがと!助かったよ!」
「総長!こっちは片付きました!……って、な、なんでお前らもいるんだっ!」
みーくんに続き、ランちゃんもやって来た。