平凡女子ですが、トリップしたら異世界を救うことになりました
「私はサクラのことをもっと知りたい。今日から毎晩、夕食を一緒に」
「ええっ!? 夕食を、毎日……?」
桜子は驚きを隠せない。
「無理なときもあるが、出来るだけサクラと食事をしながら、たくさん話をしよう」
「……わかりました。私もいろいろ教えてほしいです」
元の世界へ戻れるかわからない。この世界のことを吸収して、自立しなくてはならない。このまま宮殿にいられるかもわからない身の上だ。
その日の夕食から、桜子はディオンと、娯楽室の隣にある部屋で食事をすることになった。
いつもひとりか、カリスタがときどき一緒だったくらいの寂しい夕食だった桜子は、ディオンとの時間を楽しむ。
この部屋は低いテーブルで、色とりどりのクッションの上に座って食事をする。
ディオンはベルタッジア国の歴史から、どうやって民が生活しているかなどまで、桜子が知りたがることを丁寧に示教してくれる。
桜子は自分がいた世界や家族の話をするときは、寂しそうな表情をふと見せてしまうため、ディオンはその話は避けたかった。
(まだ私では、彼女の寂寥感(せきりょうかん)を払拭できない……)
桜子自身、その話をするときは極力暗くならないよう明るくするのだが、ディオンにはわかってしまう。
そんなとき、ディオンは自分の席を立って桜子の隣に腰を下ろし、肩を抱き寄せて甘えさせてくれる。
「ええっ!? 夕食を、毎日……?」
桜子は驚きを隠せない。
「無理なときもあるが、出来るだけサクラと食事をしながら、たくさん話をしよう」
「……わかりました。私もいろいろ教えてほしいです」
元の世界へ戻れるかわからない。この世界のことを吸収して、自立しなくてはならない。このまま宮殿にいられるかもわからない身の上だ。
その日の夕食から、桜子はディオンと、娯楽室の隣にある部屋で食事をすることになった。
いつもひとりか、カリスタがときどき一緒だったくらいの寂しい夕食だった桜子は、ディオンとの時間を楽しむ。
この部屋は低いテーブルで、色とりどりのクッションの上に座って食事をする。
ディオンはベルタッジア国の歴史から、どうやって民が生活しているかなどまで、桜子が知りたがることを丁寧に示教してくれる。
桜子は自分がいた世界や家族の話をするときは、寂しそうな表情をふと見せてしまうため、ディオンはその話は避けたかった。
(まだ私では、彼女の寂寥感(せきりょうかん)を払拭できない……)
桜子自身、その話をするときは極力暗くならないよう明るくするのだが、ディオンにはわかってしまう。
そんなとき、ディオンは自分の席を立って桜子の隣に腰を下ろし、肩を抱き寄せて甘えさせてくれる。