平凡女子ですが、トリップしたら異世界を救うことになりました
ディオンと夕食を共にするようになってから二週間。桜子がこの世界へ来て一ヵ月以上が経っていた。
桜子を警戒していたラウリも、ふたりが一緒に食事をするようになった頃から態度を和らげている。仕えるディオンが幸せそうだからだ。
夕食の時間になり、桜子はいつものように娯楽室の隣の部屋へ赴いた。食事後は娯楽室で、ディオンが楽器を弾いてくれるときもあった。
「まだ来ていないんだ……」
早すぎたのかもと思ったが、いつものようにテーブルの上に料理が用意されている。
そこへ、娯楽室へ通じる部屋の扉からディオンが現れた。
「サクラ、待たせたな」
今日ディオンと会うのは初めてで、どこかへ出かけているとエルマから聞いていた。外出から戻ったあと、湯浴みを済ませ、まだ金色の髪は濡れているように濃い色味である。
「いいえ。今来たばかりです。おかえりなさい」
艶っぽいディオンに、桜子は心臓をトクンと跳ねさせる。
(視線まで色っぽい気がしちゃう……)
ディオンにいつまで抵抗できるか、桜子自身わからない。もうすでに恋に落ちている。
だが、別れがいつか訪れるかもしれないのだ。突然ここへ来たときのように、元の世界へ戻っているかもしれない。
そのときがいつ来てもいいように、ディオンとは一線を引いている桜子だ。
桜子を警戒していたラウリも、ふたりが一緒に食事をするようになった頃から態度を和らげている。仕えるディオンが幸せそうだからだ。
夕食の時間になり、桜子はいつものように娯楽室の隣の部屋へ赴いた。食事後は娯楽室で、ディオンが楽器を弾いてくれるときもあった。
「まだ来ていないんだ……」
早すぎたのかもと思ったが、いつものようにテーブルの上に料理が用意されている。
そこへ、娯楽室へ通じる部屋の扉からディオンが現れた。
「サクラ、待たせたな」
今日ディオンと会うのは初めてで、どこかへ出かけているとエルマから聞いていた。外出から戻ったあと、湯浴みを済ませ、まだ金色の髪は濡れているように濃い色味である。
「いいえ。今来たばかりです。おかえりなさい」
艶っぽいディオンに、桜子は心臓をトクンと跳ねさせる。
(視線まで色っぽい気がしちゃう……)
ディオンにいつまで抵抗できるか、桜子自身わからない。もうすでに恋に落ちている。
だが、別れがいつか訪れるかもしれないのだ。突然ここへ来たときのように、元の世界へ戻っているかもしれない。
そのときがいつ来てもいいように、ディオンとは一線を引いている桜子だ。