平凡女子ですが、トリップしたら異世界を救うことになりました
「アラーラ皇妃がディオンを身ごもったとき、前皇帝と言い争いをした。妻になった皇女が愛してくれない、ルキアノスが好きなのはアラーラだと。前皇帝は怒り、わしに剣を向けた。そのまま死を望んだが、気がつくと倒れていたのは前皇帝だった」
ルキアノス皇帝がなぜこんな話をするのか、桜子は理解できない。
「私は簒奪(さんだつ)し、アラーラ皇妃を手に入れた。あの頃が一番幸せだった。美しい息子・ディオンはアラーラにそっくりで、可愛がった」
「でも、アシュアン領へ行ったディオンさまをずっと狙っていたわ!」
実際に桜子がいるときも刺客に襲われた。ルキアノス皇帝がディオンを可愛がったなど、到底信じられなかった。
「わしが狙ったのではない」
「えっ……? どういうことなのでしょう?」
「すべてイヴァナが仕組んだことだ」
桜子の目が驚きで丸くなる。
「イヴァナが送る手の者などに、ディオンがやられるわけないと思い放っておいたが、姪を嫁がせたいと言い始め、真意を探っていたところだ。イヴァナは、わしが密かに皇帝の座にディオンを就かせようとしていることを知ったようであった」
そこでルキアノス皇帝は、近くにあった飲み物を口にした。
「お前も飲め」
どこからか側近の男が現れ、桜子の前に飲み物を置いていく。
「安心しろ。毒など入ってはおらぬ」
そう言われても、先ほどのことがあり、飲みたいと思わない。
「疑り深い女だな。まあいい。わしがお前を呼んだのは、ベルタッジア国の皇后として相応しいか見るためだった」
「私が……この国の……皇后に?」
腰を抜かすほど驚く話だった。
ルキアノス皇帝がなぜこんな話をするのか、桜子は理解できない。
「私は簒奪(さんだつ)し、アラーラ皇妃を手に入れた。あの頃が一番幸せだった。美しい息子・ディオンはアラーラにそっくりで、可愛がった」
「でも、アシュアン領へ行ったディオンさまをずっと狙っていたわ!」
実際に桜子がいるときも刺客に襲われた。ルキアノス皇帝がディオンを可愛がったなど、到底信じられなかった。
「わしが狙ったのではない」
「えっ……? どういうことなのでしょう?」
「すべてイヴァナが仕組んだことだ」
桜子の目が驚きで丸くなる。
「イヴァナが送る手の者などに、ディオンがやられるわけないと思い放っておいたが、姪を嫁がせたいと言い始め、真意を探っていたところだ。イヴァナは、わしが密かに皇帝の座にディオンを就かせようとしていることを知ったようであった」
そこでルキアノス皇帝は、近くにあった飲み物を口にした。
「お前も飲め」
どこからか側近の男が現れ、桜子の前に飲み物を置いていく。
「安心しろ。毒など入ってはおらぬ」
そう言われても、先ほどのことがあり、飲みたいと思わない。
「疑り深い女だな。まあいい。わしがお前を呼んだのは、ベルタッジア国の皇后として相応しいか見るためだった」
「私が……この国の……皇后に?」
腰を抜かすほど驚く話だった。