平凡女子ですが、トリップしたら異世界を救うことになりました
「ディオンさまは芸術的な才能がおありで、小さい頃から絵画や音楽の勉強をされていました」
あの美しい姿で曲を奏でるところを想像してしまった桜子は、うっとりしそうになる。
今の桜子にとって、ディオンは手の届かないアイドルのような憧れの存在だ。あれから一度も会っていない。
「さて、今日は宮殿内を案内しましょうか」
「いいのですか?」
カリスタの提案に、桜子は尋ねる。
「もちろんだよ。サクラはほとんど外に出ていない。そんなことでは健康を損なう」
桜子が部屋を出るのは、湯殿へ行くときくらいだった。
カリスタの案内で、後宮から渡り廊下を歩き、中庭へ出た。
そこでラウリとニコが剣の鍛錬をしていた。
「あの人たち……」
「殿下の護衛のラウリとニコだよ。いい印象はないかもしれないが、あれは仕方がなかった」
「はい。それよりもすごいですね。当たったら怪我をしそう……」
ラウリとニコは剣の合わせる音をあたりに響かせ、俊敏に動いている。
ふたりを見て、剣道女子としての闘争心が湧いてくる桜子だ。
あの美しい姿で曲を奏でるところを想像してしまった桜子は、うっとりしそうになる。
今の桜子にとって、ディオンは手の届かないアイドルのような憧れの存在だ。あれから一度も会っていない。
「さて、今日は宮殿内を案内しましょうか」
「いいのですか?」
カリスタの提案に、桜子は尋ねる。
「もちろんだよ。サクラはほとんど外に出ていない。そんなことでは健康を損なう」
桜子が部屋を出るのは、湯殿へ行くときくらいだった。
カリスタの案内で、後宮から渡り廊下を歩き、中庭へ出た。
そこでラウリとニコが剣の鍛錬をしていた。
「あの人たち……」
「殿下の護衛のラウリとニコだよ。いい印象はないかもしれないが、あれは仕方がなかった」
「はい。それよりもすごいですね。当たったら怪我をしそう……」
ラウリとニコは剣の合わせる音をあたりに響かせ、俊敏に動いている。
ふたりを見て、剣道女子としての闘争心が湧いてくる桜子だ。