平凡女子ですが、トリップしたら異世界を救うことになりました
ずっと部屋にいるのも退屈で、桜子は庭に出てみた。好奇心の目で見られたくない桜子は頭から黄色の薄布をかけて。
それは日よけにもなった。
日中は暑いが、乾燥地帯なのかサラッとしており、気分がいい。
今はディオンの奏でる音楽は聞こえなかった。
「さてと、どこへ行こうかな……」
桜子の散歩道は狭い範囲だ。ちょっとした冒険心が湧きおこり、いつもは行かない主塔の右手に向かった。
「広くて迷子になりそう……」
桜子は独り言ちて、来た道を振り返ってみる。整備された道だ。両脇には植込みがあり、所々に低い建物も建っている。
「宮殿の敷地で迷子になんかならないよね」
力強く頷いた桜子は、先を進んだ。その先には最初に桜子が寝かされた四階建ての建物がある。そこは宮殿を守る警備兵の宿舎だ。その横には低い屋根の面積のある鍛錬所が見えた。
そこから元気のあるかけ声や、賑やかな笑い声が桜子の耳に聞こえてくる。
(楽しそう……)
桜子は剣道部の部員たちと和気あいあい楽しかったことを思い出して、急に悲しくなり、シクシク痛みだした胸を押さえる。
そこへ――。
「お前、ここで何をしている!?」
それは日よけにもなった。
日中は暑いが、乾燥地帯なのかサラッとしており、気分がいい。
今はディオンの奏でる音楽は聞こえなかった。
「さてと、どこへ行こうかな……」
桜子の散歩道は狭い範囲だ。ちょっとした冒険心が湧きおこり、いつもは行かない主塔の右手に向かった。
「広くて迷子になりそう……」
桜子は独り言ちて、来た道を振り返ってみる。整備された道だ。両脇には植込みがあり、所々に低い建物も建っている。
「宮殿の敷地で迷子になんかならないよね」
力強く頷いた桜子は、先を進んだ。その先には最初に桜子が寝かされた四階建ての建物がある。そこは宮殿を守る警備兵の宿舎だ。その横には低い屋根の面積のある鍛錬所が見えた。
そこから元気のあるかけ声や、賑やかな笑い声が桜子の耳に聞こえてくる。
(楽しそう……)
桜子は剣道部の部員たちと和気あいあい楽しかったことを思い出して、急に悲しくなり、シクシク痛みだした胸を押さえる。
そこへ――。
「お前、ここで何をしている!?」