平凡女子ですが、トリップしたら異世界を救うことになりました
背後から野太い男の声がして、桜子はビクッと肩を跳ねらせ振り返る。その拍子に頭にかけていた薄布がハラリと、地面に落ちた。
「黒髪!の女!」
宮殿の警備兵だった。警備兵は桜子に驚きの声を上げる。その声に鍛錬所に入ろうとしていた警備兵らが駆け寄って来た。
「お前、何を見ていた!? 怪しいぞ!」
警備兵たちは黒髪の娘が男を三人倒したことを耳にしていた。
「見ていたって、楽しそうだなと……」
警戒している彼らに敵意はないことを知ってもらいたくて小さく微笑む。
「鍛錬が楽しそう? いい加減なことを言うな」
警備兵たちはこの宮殿とディオンを守るために、日々鍛錬を積んでいる。
「あの、見学させてもらってはダメですか?」
桜子は彼らの態度に臆することなく聞いてみる。
剣道少女の血がにわかに騒ぎ始めていた。この国の鍛錬がどういったものなのか見てみたくなったのだ。
「おかしな女だな。おい! 俺たちで男を三人倒した腕前を見てみないか?」
ひとりの男が言い出し、そこにいた警備兵たちも口々に賛成する。
「お前! 俺たちが術師なのか確かめてやる! こっちへ来い!」
桜子は男に引っ張られるようにして鍛錬所へ連れて行かれた。
(なんかマズいことになっちゃったかも……)
警備兵は毎日鍛えており、桜子を襲った三人の男たちのようにはいかないだろう。竹刀もない。しかも動きづらい足首までの衣装を着ている桜子だ。
困惑していると、剣が桜子の足元に放られた。警備兵は土の上の剣を拾うように言う。
「黒髪!の女!」
宮殿の警備兵だった。警備兵は桜子に驚きの声を上げる。その声に鍛錬所に入ろうとしていた警備兵らが駆け寄って来た。
「お前、何を見ていた!? 怪しいぞ!」
警備兵たちは黒髪の娘が男を三人倒したことを耳にしていた。
「見ていたって、楽しそうだなと……」
警戒している彼らに敵意はないことを知ってもらいたくて小さく微笑む。
「鍛錬が楽しそう? いい加減なことを言うな」
警備兵たちはこの宮殿とディオンを守るために、日々鍛錬を積んでいる。
「あの、見学させてもらってはダメですか?」
桜子は彼らの態度に臆することなく聞いてみる。
剣道少女の血がにわかに騒ぎ始めていた。この国の鍛錬がどういったものなのか見てみたくなったのだ。
「おかしな女だな。おい! 俺たちで男を三人倒した腕前を見てみないか?」
ひとりの男が言い出し、そこにいた警備兵たちも口々に賛成する。
「お前! 俺たちが術師なのか確かめてやる! こっちへ来い!」
桜子は男に引っ張られるようにして鍛錬所へ連れて行かれた。
(なんかマズいことになっちゃったかも……)
警備兵は毎日鍛えており、桜子を襲った三人の男たちのようにはいかないだろう。竹刀もない。しかも動きづらい足首までの衣装を着ている桜子だ。
困惑していると、剣が桜子の足元に放られた。警備兵は土の上の剣を拾うように言う。