平凡女子ですが、トリップしたら異世界を救うことになりました
頭上に振り上げられる剣。
桜子は両手で持った剣で、その剣を防ぎはじき返した。そして相手がひるんだ次の瞬間、グレッグの脇腹めがけて剣を振り切った。
あばら骨には当たらないように、腰骨との間に桜子は打ち込んだ。とはいっても、服を着ているせいで思った場所に剣を打ち込めたのかは定かではない。
「ううっ!」
グレッグは痛みに呻き声を上げる。
「お、おい。大丈夫か!?」
見物人が地面に膝を着き、身体を丸めているグレッグに近づく。
(思ったより打撃力があるみたい……)
「次は俺だ!」
まだ痛みで立ち上がれないグレッグの横で、別の警備兵が、彼が落とした剣を手にして桜子に挑む。
桜子は再び剣を構えた。
すぐに身軽な動きの警備兵は切りつけるように剣を振り、かわす桜子をしつように襲いかかる。
次の警備兵はグレッグのように一撃で倒すことが出来ない。しかしこの男の動きはわかりやすく、桜子は剣を防ぎながら機会を狙っていた。
その頃、娯楽室でイアニスと共にいたディオンの元へニコが血相を変えてやって来た。
「殿下!」
「どうした? ニコ。なにを慌てている?」
「ただいま警備兵からの連絡があり、あの娘が鍛錬所で――」
「サクラがどうしたんだ!?」
ニコの言葉の途中で遮ったディオンは長椅子から立ち上がる。
桜子は両手で持った剣で、その剣を防ぎはじき返した。そして相手がひるんだ次の瞬間、グレッグの脇腹めがけて剣を振り切った。
あばら骨には当たらないように、腰骨との間に桜子は打ち込んだ。とはいっても、服を着ているせいで思った場所に剣を打ち込めたのかは定かではない。
「ううっ!」
グレッグは痛みに呻き声を上げる。
「お、おい。大丈夫か!?」
見物人が地面に膝を着き、身体を丸めているグレッグに近づく。
(思ったより打撃力があるみたい……)
「次は俺だ!」
まだ痛みで立ち上がれないグレッグの横で、別の警備兵が、彼が落とした剣を手にして桜子に挑む。
桜子は再び剣を構えた。
すぐに身軽な動きの警備兵は切りつけるように剣を振り、かわす桜子をしつように襲いかかる。
次の警備兵はグレッグのように一撃で倒すことが出来ない。しかしこの男の動きはわかりやすく、桜子は剣を防ぎながら機会を狙っていた。
その頃、娯楽室でイアニスと共にいたディオンの元へニコが血相を変えてやって来た。
「殿下!」
「どうした? ニコ。なにを慌てている?」
「ただいま警備兵からの連絡があり、あの娘が鍛錬所で――」
「サクラがどうしたんだ!?」
ニコの言葉の途中で遮ったディオンは長椅子から立ち上がる。