No border ~雨も月も…君との距離も~
「 ……あのね~! ラムちゃんっ!! 」
閉めたはずの扉が開いて、シンが声をかける。
「 おいっ!やめろよっ。二人ともっ。
夏香、行くぞ…。 ラムちゃん、ありがとう!気持ち、頂いとくっ! 」
その声に 慌ただしく控え室を出ていくメンバーたちは、口に物を詰め込みながら 、ワチャワチャとラムに手を振った。
突然、静かになる控え室。
ラムはしれっと夏香に背を向ける。
「 Pure white you……。」
「 ………………?……はぁ?」
「 歌って欲しいんですっ! シン君に もう一度。」
「 …………ふぅ~~~。だから……」
「 ファンは、皆……そう思ってます。」
「 ねぇ、ラムちゃん。あのね…… 」
「 “ Pure white の君…… ” つまり、ー 純白の君 ー は ash時代からのファンじゃ有名です。
シン君が書いた ラブソングは皆…彼女の為だって。」
「 あの曲は、Dーカクの曲じゃないのっ……。
ashの曲よ。」
「 “ Pure whiteの君 ” …あなたじゃないくせにっ!!
あの曲は…夏香さん…あなたを想って書いた曲じゃないっ!!
なのに…なのに、あの野外ステージの事故以来 ファンの中じゃ あなたは美化されてる。
シン君を 庇って…足を悪くしたマネージャーのあなたが彼女なら許せる…って。
“ Pure whiteの君 ” は あなただって…。」
「 それの……どこが 悪いの? 」
「 そうやって……ファンまで味方にして、シン君を縛りつけて……。」
「 どうでもいいから、その腕のアクセ…外してくれる? 困るの……。」
「 DNAーカクテルには、ラブソングが無い。」
「 あるわよ……いっぱい。」
「 悲しい恋の歌は沢山あるよ。シン君は嘘は歌えない人だから…。」
「 取って……そのアクセ。 今、すぐにね。」
夏香は テーブルに並べられた差し入れに蓋をして、ラムに突き返した。
「 シンは……私の傍にいるって、そう言ってくれてる……。もう、デビュー前の彼女とは 4年も立ってるの…彼にとって大切な思い出くらいあっても いいと私は思ってる。」
「 大人……なんですね。
でも……私には、シン君があなたを愛しているようには 思えませんけどっ!」
「 ラムちゃん、あなたが 子供なのよ……。愛には色んな形がある……。そういうものなの。」
閉めたはずの扉が開いて、シンが声をかける。
「 おいっ!やめろよっ。二人ともっ。
夏香、行くぞ…。 ラムちゃん、ありがとう!気持ち、頂いとくっ! 」
その声に 慌ただしく控え室を出ていくメンバーたちは、口に物を詰め込みながら 、ワチャワチャとラムに手を振った。
突然、静かになる控え室。
ラムはしれっと夏香に背を向ける。
「 Pure white you……。」
「 ………………?……はぁ?」
「 歌って欲しいんですっ! シン君に もう一度。」
「 …………ふぅ~~~。だから……」
「 ファンは、皆……そう思ってます。」
「 ねぇ、ラムちゃん。あのね…… 」
「 “ Pure white の君…… ” つまり、ー 純白の君 ー は ash時代からのファンじゃ有名です。
シン君が書いた ラブソングは皆…彼女の為だって。」
「 あの曲は、Dーカクの曲じゃないのっ……。
ashの曲よ。」
「 “ Pure whiteの君 ” …あなたじゃないくせにっ!!
あの曲は…夏香さん…あなたを想って書いた曲じゃないっ!!
なのに…なのに、あの野外ステージの事故以来 ファンの中じゃ あなたは美化されてる。
シン君を 庇って…足を悪くしたマネージャーのあなたが彼女なら許せる…って。
“ Pure whiteの君 ” は あなただって…。」
「 それの……どこが 悪いの? 」
「 そうやって……ファンまで味方にして、シン君を縛りつけて……。」
「 どうでもいいから、その腕のアクセ…外してくれる? 困るの……。」
「 DNAーカクテルには、ラブソングが無い。」
「 あるわよ……いっぱい。」
「 悲しい恋の歌は沢山あるよ。シン君は嘘は歌えない人だから…。」
「 取って……そのアクセ。 今、すぐにね。」
夏香は テーブルに並べられた差し入れに蓋をして、ラムに突き返した。
「 シンは……私の傍にいるって、そう言ってくれてる……。もう、デビュー前の彼女とは 4年も立ってるの…彼にとって大切な思い出くらいあっても いいと私は思ってる。」
「 大人……なんですね。
でも……私には、シン君があなたを愛しているようには 思えませんけどっ!」
「 ラムちゃん、あなたが 子供なのよ……。愛には色んな形がある……。そういうものなの。」