副社長はワガママ5歳児。
1人だけそこに取り残された様な
一生誰にも見つけてもらえない様な
そんな気がした。
一秘書の私があの場所から
いなくなったとしても
誰にも気付いてもらえない不安は
少なからずあった。
悠真「紫苑!!」
でも、やっぱり副社長は放っておかない。
例え、私の事を嫌いになったとしても
癪に障る様な事をしていたとしても
私の事は見捨てなかった。
悠真「突然いなくなるから心配した。
紫苑を見つけられて良かった。
でも、無理。助けて。」
ん?助けて?
え?助けに来てくれたんじゃなくて
逆に私が助ける方なの?
紫苑「私が助けるの?」
悠真「うん。俺、暗闇とかマジで無理。」
例え、そうだとしても助けられた。
心細かった私にとって
膝を抱えてうずくまる副社長の
存在は大きかった。