副社長はワガママ5歳児。

彼が突然いなくなり
毎日泣いて落ち込んでいた
半年前の私に言ってやりたい。

あなたはこの先、歳下の男から
ものすごく愛されるようになる。
だから、泣かないで。
今の私は結構幸せだよって。

悠真「ん。」

肩が触れるくらいの距離にいる
副社長はおもむろにハンカチを差し出す。

悠真「涙、拭いたら?」

紫苑「え!!」

目元を手で触ると確かに
そこは濡れていた。
ああ、傘なんてなければ良かったな。
そしたら、涙を隠せたのに。

悠真「それか......」

傘を地面に落とした副社長は
私の事を力いっぱい抱き締める。

悠真「俺の胸で泣くか。」
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