副社長はワガママ5歳児。

茶碗1杯分のうどんを食べると
お腹は満たされた。

紫苑「ごめん、後で食べるね。」

でも、朋輝が作ってくれた
うどんは残したくはなかった。

悠真「無理しなくていいから。貸して。」

私の手から茶碗を取る朋輝の
手と私の手が触れ合う。
少し角張ったその手が大好きだった。

今なら聞けるかもしれない。
本当の事が。私の前から
いなくなった理由が。

そう思えたのは昨日、副社長に
言われた言葉があったからだ。

『逃げてたら、終わらないよ。』
そうだよね、いつまでも逃げてちゃ
ダメなんだ。ちゃんと終わらせなきゃ。
朋輝の為にも私の為にも。
本当の事を知らなければならない。
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