副社長はワガママ5歳児。

初めは社長を困らせるために
そんな事をやってるんだと思った。
思えば、私は副社長から
父親の話を聞いた事がない。

もしかすると副社長は
社長の事が嫌いなのかもしれない。
親子関係が上手くいってないのかもしれない。

でも、そうゆう事じゃなかった。

副社長の元へやってきた社長は
副社長の頬を一発殴った。

神風「悠真。口を慎め!」

殴られた副社長は少しだけ笑った。
呆れたような笑みでもなく
怒りを込めた笑みでもない。
初めて父親に構ってもらえた
子供みたいな無邪気な笑みだった。

でも、その笑みとは裏腹に
副社長は社長の首元を掴む。

悠真「何、急に父親ぶってんだよ。
今まで何にも言わなかったくせに
見栄張ってんじゃねぇよ。」

手を離した副社長は
パーティー会場を出ると
タクシーを拾う。
< 162 / 230 >

この作品をシェア

pagetop