エリート御曹司は獣でした
「俺のために、ここまでしてくれる君に感謝してる。正直、そう簡単に治るはずないと思っていたが、希望が見えてきた。もうしばらく、俺に付き合ってくれる? また、襲ってしまうだろうけど……」
エリート御曹司の久瀬さんは、いつでも事業部の私たちを教え導く、頼もしい存在だ。
加えて人当たりがよく、爽やかで親切。
けれども、壁を作って中には入れてくれず、孤独が好きそうな印象を同僚たちに与えていたように思う。
そんな彼が、私を頼ってくれるのが嬉しくて、今日一番の胸の高鳴りを感じていた。
「もちろんです!」と張り切って応え、横を見たら……少し硬めの彼の髪が、私の頬と恋心をくすぐった。
久瀬さんとコンベンションセンターを訪れた翌週の月曜日。
昨日は香織とふたりで日付が変わるまでワインバーにいたため、少々疲れを残しての出勤である。
香織はボトルでワインを頼んでいたけれど、私はワインベースのカクテルを二杯でとどめておいた。
それは二日酔いを心配してのことではなく、飲むより食べたいからであり、ローストビーフ三皿とサラミを二皿、ベーコンをたっぷりのせたピザを二枚注文した。
香織とふたりだと、お互いに自分が欲しいものだけ注文し、会計もそれぞれ別にしているので、気兼ねなく楽しめる。
昨日は楽しかったな……。
『最近、さらに久瀬さんと仲良くなってない? なにかあった? 嫉妬したりしないから言ってごらんよ』と聞かれても、笑ってごまかすしかできないのは、心苦しかったが。
エリート御曹司の久瀬さんは、いつでも事業部の私たちを教え導く、頼もしい存在だ。
加えて人当たりがよく、爽やかで親切。
けれども、壁を作って中には入れてくれず、孤独が好きそうな印象を同僚たちに与えていたように思う。
そんな彼が、私を頼ってくれるのが嬉しくて、今日一番の胸の高鳴りを感じていた。
「もちろんです!」と張り切って応え、横を見たら……少し硬めの彼の髪が、私の頬と恋心をくすぐった。
久瀬さんとコンベンションセンターを訪れた翌週の月曜日。
昨日は香織とふたりで日付が変わるまでワインバーにいたため、少々疲れを残しての出勤である。
香織はボトルでワインを頼んでいたけれど、私はワインベースのカクテルを二杯でとどめておいた。
それは二日酔いを心配してのことではなく、飲むより食べたいからであり、ローストビーフ三皿とサラミを二皿、ベーコンをたっぷりのせたピザを二枚注文した。
香織とふたりだと、お互いに自分が欲しいものだけ注文し、会計もそれぞれ別にしているので、気兼ねなく楽しめる。
昨日は楽しかったな……。
『最近、さらに久瀬さんと仲良くなってない? なにかあった? 嫉妬したりしないから言ってごらんよ』と聞かれても、笑ってごまかすしかできないのは、心苦しかったが。