エリート御曹司は獣でした
それも秘密にする約束をしたと、八重子ちゃんは教えようとしなかったけれど、私と香織と綾乃さんに、真顔で順に名を呼ばれては、逃げられないと悟ったようだ。
珍しく周囲を気にする八重子ちゃんは、口の横に手を当てて、「他の人には言わないでくださいね」と念押ししてから打ち明けた。
「乗友さんです。三日前、私が残業していたら、『お疲れ様。いつも遅くまで頑張っていて偉いわ』って褒めてくれてーー」
八重子ちゃんがしばしば遅くまで残業している理由は、ひとえに人より仕事が遅いからである。
けれども乗友さんに褒められて、素直に喜び、コンビニのプリンまで差し入れてくれた彼女にすっかり心を許してしまったらしい。
簡単に手懐けられた八重子ちゃんは、続いて乗友さんにこう持ちかけられたという。
『ねぇ、頼みがあるの。日頃から、私に素敵な驚きを与えてくれる相田さんに、サプライズでなにかお礼がしたいのよ。手伝ってくれない? ふたりでこっそりと、相田さんを笑顔にさせましょう』
八重子ちゃんに悪意はなく、あくまでも私を喜ばせようとして、乗友さんの提案に乗ってしまったようだ。
珍しく周囲を気にする八重子ちゃんは、口の横に手を当てて、「他の人には言わないでくださいね」と念押ししてから打ち明けた。
「乗友さんです。三日前、私が残業していたら、『お疲れ様。いつも遅くまで頑張っていて偉いわ』って褒めてくれてーー」
八重子ちゃんがしばしば遅くまで残業している理由は、ひとえに人より仕事が遅いからである。
けれども乗友さんに褒められて、素直に喜び、コンビニのプリンまで差し入れてくれた彼女にすっかり心を許してしまったらしい。
簡単に手懐けられた八重子ちゃんは、続いて乗友さんにこう持ちかけられたという。
『ねぇ、頼みがあるの。日頃から、私に素敵な驚きを与えてくれる相田さんに、サプライズでなにかお礼がしたいのよ。手伝ってくれない? ふたりでこっそりと、相田さんを笑顔にさせましょう』
八重子ちゃんに悪意はなく、あくまでも私を喜ばせようとして、乗友さんの提案に乗ってしまったようだ。