エリート御曹司は獣でした
明日から、昼食後にはメイク直しをしようかな。

チークやアイメイク、色味のある化粧品も買い揃えた方がいいのかもしれない。


上品かつ華やかにメイクを施している乗友さんたちを見た私は、自分の女子力の低さを痛感し、これまで疎かにしていた美容やファッションについてを反省し始めた。

今のままじゃ駄目だよね。変わらないといけないのかも……。


私がショックを受けているのが伝わったのか、彼女たちはおかしそうな笑い声をあげ、「田舎くさい」「女子力ゼロ」「総じてブサイク」と口々に言い放つ。


こ、これは……自分でも予想外の結構なダメージだ。

胸にグッサリと突き刺さった批判に痛みを覚えつつ、それはなぜかと、ふと疑問に思う。

これまでの私なら、女子力の低さを指摘されてもどこ吹く風で、傷つくことも反省もしなかっただろうに。


なぜかと自分の心に問いかければ、すぐに回答が得られる。

久瀬さんに恋をしているからだよね……。


少しは女性らしくしないと。

一方通行の想いではなく、久瀬さんからも好かれたいと、欲張るのであれば……。

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