エリート御曹司は獣でした
すると、爽やかな白いTシャツにお洒落なジャケットを羽織っている久瀬さんが、「買ってあげるよ」とフォトフレームを手に取ろうとした。
それを私は慌てて阻止する。
「だ、駄目です。映画代も出してもらったのに、そんなに甘えられません」
彼の経済事情は知っている。
菱丸商事の会長の孫であっても、今は私たちと同じ給料体系で、親類からの援助を受けずに自分の給料のみで全ての生活費を賄っていると言っていた。
将来はおそらく重役まで上り詰め、セレブ生活を送れるだろうけど、今の彼の生活は庶民的である。
買ってあげると言われたら、喜ぶよりも、負担をかけたくないという気持ちが先行してしまうのだ。
そう思って断ったのだが、久瀬さんは爽やかな笑みを浮かべて説得に乗り出す。
「俺が買ってあげたいんだよ。今日のデート記念に」
「前回もそう言って、ペアのコーヒーカップを買ってくれたじゃないですか」
それを私は慌てて阻止する。
「だ、駄目です。映画代も出してもらったのに、そんなに甘えられません」
彼の経済事情は知っている。
菱丸商事の会長の孫であっても、今は私たちと同じ給料体系で、親類からの援助を受けずに自分の給料のみで全ての生活費を賄っていると言っていた。
将来はおそらく重役まで上り詰め、セレブ生活を送れるだろうけど、今の彼の生活は庶民的である。
買ってあげると言われたら、喜ぶよりも、負担をかけたくないという気持ちが先行してしまうのだ。
そう思って断ったのだが、久瀬さんは爽やかな笑みを浮かべて説得に乗り出す。
「俺が買ってあげたいんだよ。今日のデート記念に」
「前回もそう言って、ペアのコーヒーカップを買ってくれたじゃないですか」