エリート御曹司は獣でした
別荘の庭にはテニスコートがあり、久瀬さんと幸秀くんは朝からテニスをして遊んでいた。
時刻が十時を過ぎれば日差しが強烈になり、「家に入ろうぜ」と幸秀くんが言い出し、久瀬さんはテニスラケットを置いた。
母親たちはきっとリビングで、お茶を飲みながら雑談していることだろう。
日焼けした顔の幸秀くんが、「隆広」と久瀬さんを呼ぶ。
「裏の勝手口から戻ろう」
「どうして?」
「今日は母さんとなるべく顔を合わせたくないからだ。今朝、宿題が終わっていないことで喧嘩したんだよ」
「ふーん」と返事をした久瀬さんは、正面玄関へ向けていた爪先を、勝手口の方へ変えた。
正面玄関から入ってもリビングを通らず、二階の子供部屋へ行けばいいのにと思ったが、反論するほどのことでもないと、幸秀くんに従う。
彼と並んで歩き、勝手口から建物内に入れば、そこは八畳ほどの広さの洋風キッチンだ。
時刻が十時を過ぎれば日差しが強烈になり、「家に入ろうぜ」と幸秀くんが言い出し、久瀬さんはテニスラケットを置いた。
母親たちはきっとリビングで、お茶を飲みながら雑談していることだろう。
日焼けした顔の幸秀くんが、「隆広」と久瀬さんを呼ぶ。
「裏の勝手口から戻ろう」
「どうして?」
「今日は母さんとなるべく顔を合わせたくないからだ。今朝、宿題が終わっていないことで喧嘩したんだよ」
「ふーん」と返事をした久瀬さんは、正面玄関へ向けていた爪先を、勝手口の方へ変えた。
正面玄関から入ってもリビングを通らず、二階の子供部屋へ行けばいいのにと思ったが、反論するほどのことでもないと、幸秀くんに従う。
彼と並んで歩き、勝手口から建物内に入れば、そこは八畳ほどの広さの洋風キッチンだ。