オジサンに恋しちゃダメですか

そして急に、目の前を書類の山が支配した。

「瀬田。これを10部。コピーして作れ。」

「はい！」

これはもう、課長が取り組んでいる仕事に、私も関わらせて貰っている証拠だ。

そんな大事な仕事、私に任せてくれるなんて、コピーでも冊子作りでも、何でもやるよ。

ほら、コピー機もこの熱い中、頑張ってコピーをしている。

それに負けじと、私はホチキス止めにかかる。

コピー機が早いか、私のホチキス止めが早いか、勝負だ！


中間では、コピー機が圧勝。

ホチキス止め待ちの冊子が、次から次へと出てくる。

負けない。

私は、ホチキス止めのプロフェッショナル。

そして、最後の最後で、私がコピー機を待ってやった。

やった、勝った！

そして、課長に頼まれたミッションを、無事コンプリートした。