オジサンに恋しちゃダメですか
そして春乃と四宮君のお膳立て会は、直ぐにやって来た。

『四宮君、今度飲みに行かない?』

『いいよ。明日、どう?』

決断力が早いのか、話が早いのかで、翌日会う事になったからだ。


「はぁー。緊張する。」

春乃は、いつもよりも綺麗な恰好をしている。

メイクも、ナチュラルだ。

「ねえ、連太は私が来る事、知ってるの?」

「あっ、言うの忘れてた。」

「もう、奈津菜ったら。」


やばい、四宮君が私と二人きりだと思ってたら、どうしよう。

そんな事を心配していると、四宮君が会社のある方向から、やってきた。

「待たせたな、瀬田。」

いつもと違う呼び方に、ちょっとドキッとする。

何よ、会社では『瀬田ちゃん』とか、呼んでるくせに。

「あれ、春乃もいるんだ。」
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