オジサンに恋しちゃダメですか
でも、課長笑ってる。

だったら、雑用でもいいかな。


「そう言えば、この前はごめんな。」

課長は、急に話を変えた。

「えっ?何ですか?」

「ほらこの前、カフェで……愚痴みたいに、昔話したろう。」

「ああ……」


何も、謝らなくていいのに。

私はあれで、課長が好きだって、痛感したんだから。


「いくら部下でも、あれはなかったな。」

胸がぎゅって、苦しくなる。

「いえ。全く、気にしてないです。」

「瀬田?」

私は、課長を真っすぐ見つめた。

「愚痴なら、いつでも言って下さい。私、何でも聞きます。」

一瞬、課長の表情が、固まったのが見えた。

「ありがとう。そうだな。瀬田は、俺に取って妹みたいなもんだからな。」

ガクッと、腰が落ちた気がした。
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