オジサンに恋しちゃダメですか
ビールをグイッと飲み干して、ホント、こんな私を好きになって、四宮君、奇特な人だよと思った。

「そろそろ、出ようか。」

「うん。」

既に二人共、ほろ酔い加減な頃。

二人で、財布を出したところまでは覚えているけれど、一人いくらお金を出したかまでは、覚えていない。

気づいたら、お店の外にいた。


「大丈夫?奈津菜ちゃん。」

「う、うん……」

足元がフラフラしだした。

俗に言う、これが”千鳥足”って、やつですか。

「あっ、あぶない!」

四宮君が手を伸ばした瞬間、私は後ろの人と、ぶつかってしまった。

「すみません。」

謝りながら振り返って、私は目を大きく見開いた。

そこいたのは、外川課長だったから。


「瀬田?」

「課長……」

自分の都合のいい事に、四宮君の事、忘れていた。
< 66 / 103 >

この作品をシェア

pagetop