オジサンに恋しちゃダメですか
後は、課長を信じてついて行くしかない。

がんばろう。


「次のプレゼンは、外川課長です。」

「はい。」

私と課長が、立ち上がる。

「私共の企画は……」

課長が、スクリーンに映し出された資料を指さしながら、企画を紹介していく。

あっ、このページ。

グラフとコメント、一緒に入れるのに、苦労したんだっけ。

そうそう、このページも。

初めてのパワーポイントで作った資料に、興奮しながら、私は資料作りを振り返っていた。

その時だった。


「えっ……これ……」

次に映し出されたのは、全く別な資料だった。

しかも、見覚えがある。

「あっ、これ!四宮君の!」

私はハッとして、口を押えた。

嫌な汗が出る。

お偉いさん達が、一斉に私を見る。

うわーっ、何であの資料が、課長の資料と混ざってるの~。
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