オジサンに恋しちゃダメですか
でもその場で、大きく✕を入れられた。

「課長!どうしてですか!」

「どうした、こうしたもない。気に入らないからだ。」

私は課長のデスクにある、昨日のデザイン画を手に持った。

こんなに赤で訂正入れられても、眼鏡さんは、一つ一つ丁寧に修正してくれている。

「納得できません。開発部の方は、課長の言った通りに、描いてるじゃないですか。」

「それが、気に入らないんだ。」

「意味が、分かりません。」

課長は、立ち上がった。

「課長はどうかわかりませんが。これには、デザインを考えてくれた人の想いが、込められているんです。」

「込められてなんか、いないよ。」

「えっ……」

課長は、私に修正されたデザイン画を、見せてくれた。

「ここにこの商品への魂なんて、入っていない。言われた通りに書けば、OK貰えるだろう。その程度だ。」
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