オジサンに恋しちゃダメですか
「そんな……」

「嘘だと思うなら、本人に確かめて来いよ。」

茫然としたまま、私は開発部に行った。

大きく×を書かれたデザイン画を見て、眼鏡さんはため息をつくでもなく、嫌な顔をするでもなく、じーっとそれを見ていた。

「あの……課長は、このデザイン画に、魂が込められていないって言うんです。そんな事ないですよね。」

私がそう言っても、眼鏡さんは、黙ったままだ。

「短い時間でも、考えて作ってくれたんですよね。」


そうあって欲しい。

でも、その思いは簡単に、打ち破られた。


「あーあ。やっぱりな。」

眼鏡さんは、デザイン画をクシャクシャに、丸めた。

「正直、三日って言うから、何でもいいと思って、適当に作った。」

「そんな……」
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