ずっと・・・
「何も気にせず食べて」
私が何を言いたいのか分かったのか、先手を打たれた。
何で、5年も逢わなかったのに分かるんだ。
あの時から変わっていないということか。
「……あ、美味しい」
一口食べて、思わずそう呟いた。
それを聞いた彼は、満面の笑みだ。
その笑顔にドキッとした。
感情を振り払うように、目の前の料理を食べていった。
個室だから、周りを気にしなくて良かった。
一緒にいても、嫌みは聞こえない。
ここに入る時だって、人目につかないところを通った。
さすがは親戚の店っていったところか。
「あー、美味しかった」
当たり障りのない話しをしながら、ひたすら食べ続けて、デザートまでたいらげた。
「満足してもらえた?」
「凄い満足です。ありがとうございます」
美味しかったから、頭を下げて素直にお礼を言った。
頭をあげると、彼はじっと私を見つめていた。